ロシアンブルー専門キャッテリーTEADA

動物検疫について


にゃんこと一緒に日本へ帰国

これは、私が2007/8/7シカゴ・オヘア空港(日本着2007/8/8)より、ダラー君と帰国した際の記録です。
日本へ猫を輸入する時に必要な検疫制度があり、大まかに分けて、狂犬病の発生のある地域(アメリカなど)
狂犬病の発生のない地域(オーストラリアなど)によって、輸入に必要な検疫も変わってくるわけです。

今回、輸入したのは「アメリカ」で、アメリカは指定区域以外(狂犬病の発生のある地域)の為、長い準備期間が必要でした。

1.生後90日以上でマイクロチップ装着(ISO企画11784及び11785)をしていること。
2.1回目の狂犬病予防注射接種(不活化ワクチン)をしていること。
3.1回目から30日以上空けて2回目の狂犬病予防接種をしていること。
4.狂犬病抗体価測定(指定検疫機関での検査)結果0.5U/ml以上ならOK。
5.採血日から180日待機期間を経て日本へ入国可能となる。
6.日本入国前2日以内(不可能な場合は検疫所へ相談)に狂犬病にかかっていないか、又はかかっている疑いがないことへの
  検査を受け、輸出国政府の証明書(エンドーズメント)を発行してもらう。

以上の準備を経て、ダラー君を連れてシカゴから帰国しました。

ダラー君の輸入準備を始めたのが、2006/12/18。この日にマイクロチップと1回目の狂犬病予防注射をする。

<マイクロチップについて>
 アメリカでは、現在99%が以下の3種類のマイクロチップが主流になっているようです。
 ・Home Again(10桁)  ・AVID FriendChip(9桁)  ・AVID EuroChip(10桁)
 ISO規格ではありませんが、成田の検疫所では読み取り可能です。

<成田検疫所の読取機(2007/8現在>
 ■AVID POWER TRACKERS Y  ■AVID MINI TRACKER U  ■DESTRON POCKET READER
 ■TROVAN POCKET READER   ■DATAMARS ID-el MIMI MAX

ダラー君は、AVID FriendChip(9桁)。もちろん、検疫所では読み取れました。
マイクロチップについては、ISO規格が重要ではなく、読み取り可能かが重要との事でした。

<狂犬病ワクチンについて>
 これは、OIEスタンダードの不活性ワクチンでなければならない(生ワクチン・遺伝子組み換えされている物は認められない)
 調べたところによると、アメリカで現在主流になっている狂犬病ワクチンの中に、MERIAL社のPureVax TM Feline Rabies
(遺伝子組み換えされている生ワクチン)がありますが、こちらは認められていませんので、注意すること。
 日本へ猫を輸出した経験のあるキャッテリーさんなら分かっていると思います。

ダラー君の狂犬病ワクチンは、MERIAL社 IMRAB 有効期間1年間

<狂犬病抗体価測定検査>
 狂犬病ワクチン1回目の接種から30日以上空けて2回目の狂犬病ワクチン接種後、狂犬病抗体価測定検査を行います。
 これは、2回目の狂犬病ワクチン後、同日でも大丈夫です。
 後は、検査結果を待つのみです。・・・検査結果が出たら血清1mlあたり、0.5IU以上ならOKですので、
 採血日から180日待機期間となります。

ダラー君の2回目の狂犬病ワクチンは、2007/1/22.この日に血液採取もして頂きました。

180日を数え7月下旬以降なら日本へ来る事が出来るので、夏休みを利用してお迎えに行く事になりました。
8/8帰予定として、準備を始めました。日本帰国40日前までに届出書を提出しなければなりません
これは、「輸入犬等の届出情報処理システム」で申込みができるので、私はこちらを利用して申込みしました。
余裕を持って4月頃申請しました。申請後(届出受理書)が発行されるので、プリントアウトをし、保存しておきます。

<アメリカへ出発前>
いよいよアメリカへ出発、その頃ブリーダーのマーシーさんはダラー君の輸入前の健康診断と輸出国政府機関の証明書(エンドーズメント)を取りに行って頂きました。

検疫所のHPでは、輸入前の健康診断は輸入2日前とありましたが、検疫所へ確認したところ10日前で大丈夫ですとの事でしたので、8/2に健康診断と輸出国政府機関の証明書(エンドーズメント)を取得して頂きました。

<アメリカへ到着後>
夏休みに入り、アメリカへ出発。現地に到着後、すぐにダラー君の書類一式確認したところ、気になる部分があったので日本の検疫所へ確認の電話を入れたところ・・・
『FAXを送って下さい』との事・・・・ええぇぇぇ!!!英語が苦手なのに・・・。インターナショナルFAX出来る場所なんて探すの大変!
・・・と思っていたら、マーシーさんが全て手配してくれました。私の怪しい英語が通じて良かった・・・。

無事FAXを送った後、検疫所から電話があり、「大丈夫です」と言って頂けてホッとしました。

その後しばらく、シカゴを見て周り、

<日本へ帰国>
いざ、ダラー君を連れて帰国となり、飛行機に乗る時がこれまた大変でした。
並んだ航空のカウンターで「猫と一緒なの」と言うと、あっちのカウンターへ並んでと言われ並び、順番が来「猫が一緒なの」
というと、後ろのカウンターへ並んでと言われ、たらい回しにされる始末。私もマーシーさんも怒っていたけど、無事チェックインができました。
航空券の予約の時、ペットインキャビンの料金を聞いたら95$だという話しだったのに、実際支払ったのは125$。
30$も多く支払ってしまいました。英語が話せないって本当に損だわ・・・。
次の関門はセキュリティーチェック。ダラー君をキャリーから出して抱っこして通りキャリーバックを待つも、係員が少なく混雑している為か、なかなかキャリーバックが来ない・・・。幸いダラー君はとっても大人しくてよい子にしていてくれたので、無事キャリーバックへ戻す事ができました。

日本の航空会社では機内にペットの持ち込みは不可なので、直行便でペットを機内に持ち込み可能なユナイテッド航空(UA881)を利用しました。
それからユナイテッド航空の機内持ち込みキャリーバックサイズは43×25×25です、キャリーバックはマーシーに用意いて頂いたShepeのThe Legacy Ultimate Pet Carrierサイズは19×11×11.25インチこれはかなり大きく座席下には収まりません、
マーシーが長時間のフライトでダラーくんが寛げる広めのキャリーバックを用意してくれたようですがエコノミークラスではとにかく狭く、少し広いエコノミープラスの2個続きの席でへ移動可能となり、ゆったり機内で寛ぐ事ができました。
ダラー君は離着陸の時は怖かったようで、キャリーバックのクッションの下に潜ってしまいました。

日本到着後、いよいよ検疫所へ。
入国審査後、手荷物受取所内にある「動物検疫所受付カウンター」へ届出受理書、フォームA、フォームC、エンドーズメント
ダラー君を預け、引き換えにピンクの書類と検疫所の地図を受け取ります。
税関でピンクの書類は税関でスタンプを押してもらい、その後、地図を頼りに検疫所へ持っていきます。

検疫所へ到着すると・・・ワンコがいっぱい!・・・ダラー君は大丈夫からしら・・・?
探してみると、無事、奥の部屋にいました。
そのまま、奥で書類の確認とマイクロチップの読み取りをし、検疫所の書類を受け取り、無事終了!(ほっとした〜)

成田空港から自宅まで2時間かかり無事帰宅とっても長い旅でした。
以上の体験は私が帰国した時の記録です動物検疫を受ける方は不明な所などは動物検疫所へ確認してくださいね。
      
      


  
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